四柱推命で年柱・月柱・日柱を算出するときや旧暦の中で使われる「十干十二支」はそれぞれ太陽と月の働きを表したものです。
万物は陰陽によって成り立ち、その陰陽は三才(さんさい)というリズムによって作られている。
その陰と陽との微妙なバランスの違いが「木火土金水」である五行を生み出し、万物はそれぞれ木火土金水によって分類することができる――。
これが前回までのシリーズで語られていた内容です。
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今回は毎日の『#開運行動』でも登場している「十干十二支(じゅっかんじゅうにし)」について紐解いていきます。
私たちが生きるこの世界は、三才でも解説したように「天人地」によって形作られています。
この場合の天人地とは「太陽・地球・月」という意味です。
太陽の熱が地上の生物を育み、月の引力が海の満ち引きを起こさせ海中の生物に刺激を与える。
ただし、日と月の力が弱まると地球の力が強まるので「変化・殺滅・風化」作用を持つ”土”
が強まる――というように私たちの世界は太陽と月と地球との、絶妙なバランスで成り立っている、それを記号として表したものが十干十二支なのです。
上記の図のように十干と十干(天気)が下降して、地気が上昇して、人気が生成されて地球上の万物は生まれます。
十干は太陽の働きであり、十二支は月の働きです。その間に浮かぶ地球はどちらも目には見えませんが、私たちの世界を構築するために必須の要素です。
占い的にそれを言うと胡散臭く聞こえますが、科学的な視点に立てば太陽がなければ地球は寒冷化して死の星になりますし。
月がなければ微妙なバランスの引力もなかったため、海は存在しなかったかもしれません。
このように太陽(十干)と月(十二支)は、片方だけでは成り立たない”2つで1つ”な存在なのです。
おや、これはどこかで見覚えがありますね。
そうです「天人地」の三才は【1+2=3】の方程式で成り立つと語りましたが、こんなところにも登場するのです。
そして、古来の人は
というように見立て、この2つによって樹木が成り立ち。万物の中にあるミクロな宇宙「小宇宙」が構築されていると考えました。
このように十干十二支には、それぞれが持つ気のエネルギーがあり、その気のエネルギーは常に2つで1つで構築されている。
また、十干十二支の微妙な陰陽のバランスの違いとその影響を受けて「性格」や「体質」に変化が生まれ個性となる。
その個性から算出して個々人の性格やこれからの運気の流れ、強み・弱みを分析した東洋的な性格診断が『四柱推命』となります。
さて、十干十二支の性格はココではひとまず置いておいて、十干十二支のそれぞれの性質的な違いを説明して行きます。
(その方が後々、十干十二支の性格を理解しやすいので……)
次のページでは「十干」を、3ページ目では「十二支」について解説を行います。