陰陽五行の陰陽に関して『陰陽五行の「陰陽」とは? 占い・東洋思想・漢方の基本の陰陽の世界』でご紹介させて頂きました。
陰陽とは――万物はすべて「陰」と「陽」で出来ている。
その陰陽には五定式(ごていしき)と呼ばれる5つの原理原則があり、全ての理(法則・生物・非生物・精神)などは、この陰陽の五定式の中で形作られているということ。
さて、この陰陽をさらに詳しく学ぶためには「三才(さんさい)の法則」というものを知っていく必要があります。
三才の法則とは年齢における三才でも、山菜でもありませんよ!
三才の法則は、万物のリズムにおける法則のことです。
そもそも「三才」とは「1+2=3」で世界が成り立っているという陰陽を数字として表したもののこと。
陽を「1」とし。陰を「2」として、統一体は「3」となる――。
つまり、全ては「1+2=3」という陰陽の組み合わせで成り立っているという記号が「三才」なのです。
占いが好きな人の中にはピンと来た方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「3」は聖なる数字として数秘学、タロットなどの占いや宗教の世界では認識されています。
キリスト教では「三位一体」、仏教では「十三面観音」「三昧」と「3」が何かと入っていますし。八咫烏のように3本足の動物は神聖視されることがあります。
商売でも「三方良し」なんて言い方をしますね!
四柱推命や九星気学の「三合の法則」などにもあるように、3は全てを無限に生み出す力があると信じられています。
次に「才」とは「才能」と言われるように「生まれ持っている働き・能力」のことを言います。
それを端的に訳すならば「三才」とは「無限に増殖している働き」と言い換えることができるのです。
それは陰陽の中に陰陽があり、それが無限に連なっていく曼荼羅のように、際限なく。終わりも果てもない世界のリズムを三才と呼ぶ――ということをまずは頭に入れておいてくださいね。
陰陽五行の中で三才とは次のように表現されます。
天地人は大河ドラマのタイトルになったこともあるので、ご存知な人は多いでしょう。
「生・旺・墓」は四柱推命・九星気学で使われていますね!
仏教では「中庸」という言葉が使われていますし、漢方の世界では「上薬・中薬・下薬」というように薬を分類します。
このように私たちの日常生活の中で「三才」とは、知らぬ間に入り込んでいるモノなのです。
これらを列挙するだけでも、如何に東洋思想・東洋医学において「三才」という概念が重要なのかをご理解していただけることでしょう。
さて、次のページで三才の種類について詳しく語ることとしましょう。