Create Your Good Life

陰陽における『三才の法則』 万物を形創る生・旺・墓のワルツ

天人地 物質を「位」によって分類する

上記の図のように天人地とは、私たちが住む世界の成り立ちを意味します。

例えば太陽や宇宙から訪れた彗星などによって、石の塊だった地球が生まれ、大地が生まれ、水が生まれ、動物や私たち人間が生まれる――。

この場合の「太陽」「彗星」などが“天(気)”の働きとなります。

それらによって生まれた「地球」という惑星では、重力・引力はもちろん、地磁気や地熱。内包する水分など「地上・地中」の働き、母なる大地によって植物などが生まれますが、この母なる大地の働きを“地(気)”と定義します。

最後に海の微生物から発生し、植物や動物になり、私たち人間が発生する。

天と地の働きによって生まれた存在を“人(気)”と呼びます。

天人地の中にもある「天人地」

陰陽の中に陰陽があるように「天人地」の中にもまた「天人地」があります。

この説明では分かりづらいでしょうから、次のケースを例にとってご説明しましょう。

統一体 太陽系 物質 人体
太陽 気体
地球 液体 体幹
個体 足腰

 

このように万物は天人地に分けられます。

太陽系という1つの統一体は、太陽の影響を受け、さらに地球(環境)は月の影響を受けて成り立っている。

気体は空気によって冷やされ、液体となり。さらに冷えると今度は個体になる。

「人体」を統一体として見たときに、頭の働きが手や足腰を動かすが体幹がしっかりしていなければ、スムーズに動くことはできない。

凸凹が組み合わさって□となる――というように何を統一体とするのか。

どの働き(天)が、何に影響を与え(地)て、それが何を生み出す(人)のかという影響を与えるものの「位(くらい)」を天人地と呼ぶのです。

 

生・旺・墓のリズム。万物のワルツ

陰陽は、常に増減を繰り返しながらも、その総量は常に100である。
それは「0→10→50→100→50→10→0→10……」というような数字で表すことができます。

生まれ、増えていき。頂点に達したものはいずれまた減退し、減退し続けて「無」になる――が陰極まって陽となるように無からもまた新たな「生」が生まれます。

この「0→50」《生成→増加》の流れを「生(せい)」と呼び。
次に「50→100→50」《増加→最大値→減退》の流れを「旺(おう)」と呼びます。
最後に「50→0」へ減退していく《減退→無》の流れを「墓(ぼ)」と呼びます。

この生旺墓は、天人地と同じく万物すべてに言えるリズムです。
それはまるで終わりのないワルツのように生まれ、発展し、終わりまた始まる――というリズムを万物は皆刻んでいるのです。

さて、すでに『陰陽五行の「陰陽」とは? 占い・東洋思想・漢方の基本の陰陽の世界』を読まれている方は、ピンと来たのではないでしょうか?

 

そうこれは陰陽転化のリズムそのものなのです。

陰陽における生旺墓のリズム

易経では、この陰陽の微妙な生旺墓のリズムを64種類に分類していますが、この分類される陰陽のリズムも大元は「三才」の生旺墓です。

陰と陽の生旺墓のリズムを実は私たちは「体感」としてすでに知っています。

それは「四季」という形です。

この章では「陰陽の生旺墓」について詳しく解説していきます。

陽の生旺墓

陽における生旺墓のリズムは四季と自然の営みを考えてみるとわかりやすいかもしれません。

陽の「生」は春・植物の芽生えの季節

陽の「生」は春の季節。芽生えの季節です。

少しずつ温度が上がっていき、冬の間に栄養を蓄えた種子たちは芽生え、少しずつ成長していく。

この時に「人気」が生成され始めていきます。

陽の「旺」は夏・気温が最大に発展する季節

春の次は、夏。
夏は草木が青々と茂り、太陽光をいっぱいに吸収し、秋に栄養が蓄えられるように自分自身を成長させて行きます。

温度は一年の中で1番高く、熱せられたものはオーブンの中のパンのように膨らみ。熱が徐々に下がっていくとしぼんでいく。

陽の「墓」は秋・成長が終わり、次の世代への準備をする

春→夏→秋と、太陽のエネルギーは少しずつ減退して行きます。

植物や動物は厳しく、食べ物もない冬に備えて少しずつ栄養を種子に蓄える。植物ならば自身の枝葉を枯らしながら、次世代の種子たちへと栄養を注いでいく。

人の気持ちもどこか暗くなりやすく、人の気は衰え「晩秋(ばんしゅう)」「黄昏(たそがれ)」、気温は下がる。

陰の生旺墓

陰気における「生旺墓」は陽が「春→夏→秋」という時間・気温・生命の流れだったように「秋→冬→春」という順に巡ります。

陰の「生」は秋・植物等の蓄積の季節

陽の「墓」は陰の「生」であり、人気は隠蔽(いんぺい)しはじめ、植物や動物は冬に備えてエネルギーを蓄えていきます。

温度はどんどんと下がっていき、日照時間も減っていく。

 

陰の「旺」は冬・寒冷作用が頂点に達する季節

豊かな実りの秋が終わり、厳しい冬を迎える。

植物は葉を落とし、見た目では枯れ果てているように見えるものの幹から得た栄養を地中へと蓄えて種子を育てる。

動物たちも冬眠したり、人間も活動が穏やかになる。
「冬の時代」と比喩されるように活発だった陽の動きは、この時に休止するのは自然も経済も同じ。

 

陰の「墓」は春・種子が芽生え、次世代が生まれていく季節

秋→冬→春と、宇宙の寒冷の力は少しずつ減退して行き、少しずつ陽の気が強くなっていきます。

そう「陽気になる」のです。
冬の時期に幹から種子へ蓄えられた栄養によって、若葉が芽生え、少しずつ成長していく。

 

「太陽の熱気」と「宇宙の冷気」のワルツが織りなす万物のセレナーデ

宇宙の寒冷の力は緩やかに減少し。代わって太陽の熱が活発になる――。

それを三才と呼び。万物の中にある、与えるもの・土台となるもの・その狭間で生まれるものの《位》の三拍子が「天人地」。

「太陽の熱気」と「宇宙の冷気」のリズムが織りなす、季節のワルツが《生旺墓》なのです。

ここからさらに分割していくと12ヶ月となり、さらにそこに生旺墓を見出すと今度は「二十四節気」となる。

それを今度は拡大解釈すると『五行』となることから陰陽と五行論は密接な関係があることがお分かりいただけることでしょう。

また量的な概念ならば「多い・ちょうど良い・不足」という概念を加えると、今度は「過剰・中庸・不足」となります。
これも易経・四柱推命・九星気学では避けては通れないキーワードです。

このように万物は「陰陽」で出来ており、それは「三才」というリズムで成り立っている。

次回は「五行論」について詳しく解説して行きたいと思います。

 

安心安全のスピリチュアルカウンセリングはLucKで!

LucKでは、多くの人が安心・安全にスピリチュアルカウンセリングを受けられるように安心・安全のガイドラインを提示しています。

占い師やスピリチュアルカウンセラーの中には「詐欺師なのでは?」という人がいるのも事実です。

しかし、私たちはクライアント様の幸せに貢献できるように安心・安全に普通のカウンセリングを受けられるようなサービス提供を心がけています。

「どうすれば良いのかわからない」「人生を少しでも良くしたい」「あの人と幸せになりたい」など、自分の力ではどうしようもない出来事でお悩みの方は、Luckのスピリチュアルカウンセリングを受けてみませんか?

下記バナーより申込みサイトにジャンプします。

この記事を書いた人
アナタの人生が好転する! 潜在意識・東洋思想・九星氣学の探求者グルン山本がスピリチュアルの世界を楽しく、面白く役立てるためにいろんな面白いコラムをアップしています。 スピリチュアルカウンセリングについては公式LINEから。
SNSでフォローする