天然石、パワーストーンとはお守りや魔除け、装飾品として古来から使われていた美しい石の相称です――が、実際に不思議なパワーを持つ石としてスピリチュアルな世界で”活用”されて来ました。
そもそも天然石は人によっては「ただの石」ですが、使い方によっては「願いを叶えるエネルギー」を持つ不思議な力があるモノなのです。
たとえば、ストーンヘンジや「君が代」にも出てくる「さざれ石」などは、古来人が石に対して特別なパワーを見出し「不思議なもの」として崇めて来たから。そんな地球上にある4000種類以上の鉱物の中には《不思議なパワー》が宿る石がいくつもあります。
今回はそんな不思議な天然石の世界の歴史と普通の石との違いをご紹介していきます!
【関連記事】天然石の色の意味とエネルギー 一覧 「色」の力から選ぶパワーストーン
【関連記事】パワーストーンって何?パワーストーンとの上手な付き合い方
今でこそ、多くの人がファッションの1部として天然石を身につけるようになりましたが、一昔まえは天然石やパワーストーンはお守りや魔除け、富や権力の象徴として特別な存在として扱われていました。
その代表的な例が日本神話に登場し、未だに天皇家が所有し「国宝」となっている《八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)》です。
新潟県で算出される国産の翡翠(ひすい)である天然石「糸魚川翡翠」は、三種の神器の勾玉で使われている――と言われており、諸説はいろいろありますが八尺瓊勾玉には「魔除け」としての意味が呪術(魔術)的な力が宿っていると言い伝えられています。
人からすれば「たかが石」に思えるものは、スピリチュアルな世界では思わぬ意味や効果があることが少なくありません。
でも何気なく売られている天然石の中には鉱石やファッションとしての美しさだけでなく、正しく使えば、アナタを守ったり、アナタの願いを叶える不思議なパワーが確かにあるのです。
天然石が好きな人も、そうでない人も実は知らずしらずにうちに天然石に癒やされているってご存知でしたか?
代表的なモノが「温泉」「岩盤浴」に使われている石たちですね。お寺などにも置いてあることがある「薬石」の中には、その石の成分が溶けだして身体に有効な効果を与えるものだったり、その鉱物が発する固有の周波数や微弱な放射線(ウラン温泉など)が、私たちの身体に健康を与えてくれることがあります。
その石が健康に与える効果を私たち人類は古来から直感で理解し、活用してきた歴史があります。
例えば、ピラミッドの王家のミイラが眠る「王の間」に使われている3000トンもの花崗岩(かこうがん)は微量ながら磁力とマイナスイオンが発せられており、モノを腐りにくくする力があることが研究結果で判明しているのです。
「漢方薬」の中には骨折したときのギブスに使う石膏(せっこう)が入っているものがありますし、最近少しずつ流行ってきている「シリカ水」には微小な水晶(ケイ素鉱物)が入っおり、ヨーロッパで不治の病を治す水として伝説にうたわれ今なお存在している「ルルドの泉」はケイ素を含むシリカ水であることも科学的な研究でハッキリしています。
このように古代の人々は石が持つ不思議なパワーを理解し、それを生活の中にたくみに取り入れてきました。「天然石はただのお守りだ」という人もいらっしゃいますが、果たして本当にそれだけなのでしょうか?
天然石、パワーストーンは大きなくくりでは「石」です。実はパワーストーンの範囲は広く、岩石も鉱物も、宝石も不思議な力を持つパワーストーンと称されることがあります。
ただし、パワーストーンショップなどで売られている天然石は「宝石ほど高価ではないけれど美しい、また珍しく、不思議な力をもっている石」というように扱われています。
かんたんに表すと天然石・石・宝石には次のような違いがあります。
宝石ほどではないけれど独特な美しさを持ち、薬石のように何かしらの力を持つものことを指します。
現在市場では300~250種類ほどの岩石・鉱石・鉱物を天然石やパワーストーンと呼んでいますが、後術する宝石のように厳格な決まりがあるわけではありません。
鉱物や鉱石など美しさはあまりなく。ありふれている岩石のことを指します。石炭や花崗岩やウラン鉱石は、天然石として扱われることはありませんが「資源」として使われますよね?
また玉石のような磨かれた石や砂利も、天然石ほど希少価値はないため「石」として扱われます。
ただし、その石に全くの力(薬石やスピリチュアル的な力)がないということではありませんのでご注意を。
(特に信仰の対象になるほどの大きなモノはスピリチュアルなパワーを持つ場合があります)
宝石の種類はすでに定められており、約70種類の中に該当するものであることがまず大前提となります。
その中で見た目が美しく、非常に希少であり。さらに簡単に傷がつかず割れてしまわない――というものだけが「宝石」として扱われ、市場で売買されています。
もちろん、宝石の中にも天然石と同じ用に不思議なパワーが宿るものだったり、薬石として使われるものがあるものもありますよ。
天然石として知られる石たちは、古代からその力や価値を知る人間によってお守りや魔除けとしてだけでなく、漢方薬のように使われたり、石材としてだけでなく石の持つ力を引き出す使われ方をしていることが数多くあります。
スピリチュアルな視点を広くして見ると、何気ない石も「地球」という惑星の一部なのですから、その中でも希少価値の高いものが特別な力をもっているのは理にかなっていると言えるでしょう。
「ガイア理論」と呼ばれる「地球は1つの生命体だ」という理論で考えたとき、人智の及ばない強大な力をもった地球のエネルギーが凝縮された特別な石に、何か力が宿るのはある必然的だ――というのは大げさなかもしれませんが理にかなっていると思いませんか?
そんな不思議な力を秘める天然石たちの力を借りて恋を成就させたり、ビジネスを成功へと導くための方法は、次回のコラムでご紹介させて頂きます。