天然石ごとに異なる色には、それぞれいろんな意味が込められています。
天然石を選ぶ際に「見た目の美しさ」や「直感」だけでなく「色が持つ意味」も理解しておくことで、自分にあった天然石を選びやすくなりますよ!
天然石を選ぶとき「この石いいな」と思うポイントはカットだけでなく、天然石の色も含めてみたときの雰囲気ではないでしょうか?
大雑把に色が持つ意味とエネルギーを分類するとこの用になります。
たとえば恋愛を成就させたいのなら、赤やピンク系統の石を。
仕事や人間関係で悩んでいるのなら紫や青色の石を――というように石の持つ色は色が持つ力でもあります。
また不思議なことに天然石の中には、長年使っていくことで色が変わって薄くなったり、濃くなったりするものもありますよね。
それは石がアナタに影響を与えるだけでなく、アナタの影響を石もまた受けているから。
そんな不思議な「天然石の色の世界」についてお話したいと思います。
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赤い色のパンツを履くと体温が上がったり、緑色の部屋に入るとリラックスしやすくなると言われています。
天然石に限らず「色」にはさまざまな意味や力があり、それは色彩科学やカラーセラピーだけでなく「黒魔術」「白魔術」のようにスピリチュアルな力も含まれています。
そして、天然石はさまざまな条件が重なって、それぞれ異なる色を獲得していきます。
すべての光を吸収する「黒」の重厚な高級感は他の色よりも、ずっしりとした安定感を持ちます。
そういった黒色の力強さから「迷わない」「迷いを断ち切る」という意味を持つため「今の自分をしっかりと確立したい」というアナタの強い意志を後押ししてくれる力を持ちます。
黒色は色だけでなく、大地からのエネルギーも吸収する力があると考えられています。
「地に足のついた、洗練されたオトナ」な自分を演出したい、或いはそういう風になりたいのなら、黒い天然石を身に着けてみてはいかが?
黒は色彩としても、かなりハッキリとしており強い色です。
特に天然石を身につける場合は色が持つエネルギーの影響を受けやすいので自分自身のエネルギーが低下しているような時は、黒色の天然石を身につけるのは避けた方が無難です。
情熱の「赤」と呼ばれるぐらいですから、その色を持つ石は「ここぞ!」という時の勝負時にアナタを助けるパワーを持っています。
他の色に比べるとエネルギッシュな色であり、生命力や行動にを“活性化させる”というイメージがわかりやすいかも。
しばしば「恋愛成就」としても使われる赤色の天然石は相手から注目を浴びやすくするためだけでなく、自分自身の気持ちを前向きにしたい時に身につけてみるのも良いでしょう。
あと一歩の勇気がでないとき、赤色の天然石がアナタに勇気を与えてくれるかも?
赤は「血」の色でもあります。気持ちが荒々しく、イライラしていて誰かに攻撃してしまいそうな、そんな衝動的なアナタの時に赤色の天然石の力はアナタの良くない攻撃性すらも後押ししてしまうリスクが。
自分の感情をコントロールできない時は、赤色の天然石は避けるようにしましょう。
柑橘類のような「オレンジ」は元気なフレッシュなエネルギーを持っています。
ビタミンカラーのオレンジは気持ちを前向きにする向上心やいっしょにいて元気がもらえる親しみや個人の積極性を感じやすい色です。
赤色よりも、子どもっぽい好奇心や前向きさを得られやすいのがオレンジ色と覚えておくと良いでしょう。
「前向き」「明るい」というイメージを持つ、オレンジ色の天然石は“新しいこと”だったり、大切な人との関係性を良くしたいときにオススメな色です。
また「バランス」という意味が転じて、家族仲や人間関係のコミュニケーションなどを良くしたいと思う時にもぴったり!
ビタミンカラーは元気な印象を持たれますが、元気すぎて自分勝手になってしまっている場面や情緒不安定気味な時も、オレンジがもっているパワーを悪い方向に助長してしまうので避けた方が良いでしょう。
また黒などに比べると「高級感」に欠ける部分があるのも、また事実です。「誰とでも仲良くできるオトナ」ではなく「洗練されたブランド力があるオトナ」を演出したい時にも他の石を選んだ方が良いかも。
黄色は赤についで注目を集めやすい色です。光の色としても使われる黄色は、光が暗闇を照らすように「希望」の象徴としてイメージされます。
その希望から転じて「知性」というイメージがあったり、幼稚園児の黄色い帽子のように「可愛らしさ」や「子どもっぽさ」なども持ち合わせるパワーがある色でもあります。
黄色は色味が違いオレンジのように「明るい」というパワーを持つので、自分の気持ちを明るくしたい、明るく見せたいときなどにオススメです。
また黄色は目立ちますし、人から注目されやすくなりますが、それが転じて「幼児性」の意味を持つので周囲の人と仲良くしたいときにも◎
黄色が多い服やファッションは、けばけばしく見えてしまいやすくそのせいで「悪目立ち」することがありますよね? 実は目立たず影で支える立場の人やオトナな印象や責任感がある立場の人には黄色は不向きな色なのです。
先に触れた幼稚園児の帽子のように子どもっぽい――未熟・軽はずみという意味もあるので黄色の天然石の使い方は意外にむずかしいのかも。
緑の中、例えば自然の中にいると、どこか心地よいように緑色の天然石は「調和」「平和」という優しい意味合いを強く持ちます。
そういったイメージが転じて「安全」「安らぎ」だったり、樹木のような「柔軟性」や「新生」「芽生え」「癒し」というように、心を落ち着かせてくれるパワーもあります。
翡翠のように美しい緑色は、不思議な癒しを見る人に与えてくれます。心地よい時間をゆったりと過ごしたい――そんな時にも緑色の天然石はオススメですが、自分の気持ちを落ち着かせたい時にも使うのもOK。
環境が変わって「平和に過ごしたい」という時にも緑色の天然石がアナタを守ってくれますよ。
必ずしも「癒し」や「平和」が必要な状況ばかりではありません。仕事で新しいプロジェクトが決まった時に「ガンガンいくぞ!」という時は積極性を活かした赤やオレンジの方が良いですし。知的なリーダーシップを発揮したいときにもやっぱり緑はオススメできません。
「気持ちを落ち着かせる」という意味を持つ緑ですが、すでに気持ちが下がっている時には逆効果になってしまうことも。
恋する女性に人気の「ピンク色」の天然石は、その色の持つイメージそのままに「幸福感」や「恋・愛」など、恋愛と深い関係を持つ色です。
「恋の安らぎ」と言うようにリラックスしたり開放感などのパワーもありますが、それだけでなく女性らしさや若さの象徴としても用いられることがあります。
恋のイメージそのままに恋愛において「私のことを知ってほしい」というような気持ちの時にこそピンク色の天然石を身に着けることでアナタの恋愛運が上がりやすくなります。
もちろん、ファッション面でも女性らしさを演出したり、どこかゆったりとした気持ちにしてくれるのもピンク色の良いところ。
ちなみに「濃いピンク」なのか「薄いピンク」なのかでアナタが求める恋の情熱の度合いも変わってきますよ。
ピンク色は可愛らしい色ですが、どこかふわふわとした印象があるためビジネスの「安定・安心」とは相性が悪い部分も。
しっかりとした大人として周囲を引っ張りたり、言うべきことをハッキリ言うぞ――という時には「甘い」「未熟」という意味合いもあるピンク色の天然石は避けた方が良いでしょう。
青い海、白い空――のように青色の天然石は、どこか見るものの気持ちをスッキリさせてくれるような悪いものを外に出して気持ちを落ち着かせるパワーがあります。
空が持つイメージが転じて「理性的な判断ができる」という意味もあり、知性的なクールさも、また清潔感的なクールさもアナタに与えてくれるでしょう。
青色の天然石はその空のような青さと気持ちをリフレッシュさせてくれる浄化の力があり「どうも気持ちがスッキリしない!」という時にオススメです。またバカンスなどで非日常感を味わう、という時にも◎
また青色の天然石はクールでスマートな「かっこよさ」もアナタに与えてくれるのでビジネスシーンで活躍したい方には、特にオススメです。
空や海は、人智の及ばない「コントロールができない」存在です。青色の持つエネルギーはそういった《独善的》な部分も含まれており、心に余裕がない時に身につけると冷静――冷酷になりすぎて孤立しやすかったり、他人に対して必要異常に厳しく当たりやすくなってしまいます。
また孤独を感じて「誰かそばにいて……」という時に気持ちがリフレッシュしても孤独感は消えません。このように青色の天然石は、どこか近寄りづらい”孤高”なエネルギーも持ち合わせてしまっているのです。
ジャパンブルーとも称される「藍色(あいいろ)」は、神秘性のある静かな色です。ただし、それは「動かない」という静かさではなく、表面上の静かさの下に深い思考が巡らされている――というような静的なエネルギーです。
陰気が強く、それ故に「直感」を授けてくれる力を持ちスピリチュアルな力は他の天然石よりも強め。
物静かな智慧を授けてくれる藍色の天然石は「どうすればよいだろう?」と悩んでいる方に、思わぬ答えをもたらしてくれることがあります。不思議なインスピレーションが欲しいときや仕事の締切に追われて「何かアイディア降ってこい!」という時にも、実は藍色の天然石は、アナタに力を貸してくれるんですよ。
また「洞察力」も与えてくれる石だからこそ、ビジネスシーンの「詰め」の場面でのミスを発見する力でアナタを助けてくれるでしょう。
藍色の天然石は思考に収斂性(しゅうれんせい)を与えてくれますが、それは翻って”孤独に思い悩む”というデメリットもあります。
それ故に「もういいや」と諦めてしまったり、他者とのコミュニケーションを必要としなくなってしまうこともあるのです。
特に引っ越しや転職などで新天地で、新しいヒト・モノ・コトと関わらなければならない場面で、殻に閉じこもる藍色の天然石は避けた方が無難でしょう。
日本では古くから高貴な色として使われきた「紫」は藍色よりも、さらに高次の神秘性が強いエネルギーを持ちます。
だからこそ持つ人を選ぶ色です。それは紫色の天然石を持つ人はある程度の崇高(すうこう)さや自分だけでなく、周囲を導く神秘性などが求められることも少なくありません。
持つ人を選ぶ色ではありますが、それでもアナタが持っている気持ちが「誰かのため」であるのなら、紫色の天然石はアナタに大きな力を与えてくれます。
たとえば大事な人の手術だったり、自分自身が何かに邪魔をされているなと感じるときに「守って欲しい」という気持ちで持つならば邪を祓ってくれることもあります。
そして、それはアナタの未来に関わる選択の時にも正しい答えへと導いてくれるほど強いエネルギーを秘めているんですよ。
崇高な意思を持つ人は、その意識の高さ故に「傲慢(ごうまん)」に見えてしまうこともあるため「誰かに助けて欲しい!」というSOSのサインを出しているときには紫色の天然石は、あまりオススメできません。
先にも触れているように「人を選ぶ色」です。虚栄心が強かったり、傲慢な部分が見え隠れする場合は、崇高が”我欲”を強めることになってしまうので状況を悪化させることになる場合もあります。
白や透明は黒のすべての光を吸収するのと異なり「すべての色を持ち合わせている」という色です。「オールマイティーに使える」とも取れますし、無垢で純粋な清めのエネルギーを持つと言っても良いでしょう。
そして、透明な水晶は古くから魔術や宗教には欠かせないアイテムです。それは透明な石が持つ「邪を祓う力」が非常に強かったことを意味します。
藍色や紫の守護性とは異なる「強い浄化力」が白や透明な色の天然石が持つエネルギーなのです。
透明・白色の天然石は「とりあえず天然石が欲しい!」という方に、まずオススメしたい色です。オールマイティーに悪いものを寄せ付けない浄化の力があるので、持っていて石の力がマイナスになる場面は少ないです。
もちろん、その浄化力は自分だけでなく、周囲の人にもプラスの影響を与えます。自宅だったり、職場だったりを良い環境にしたい。悪いものを寄せ付けたくない、という場合にもオススメです。
水晶で未来を予言する占い師よろしく、答えを求めるからこそ水晶はアナタに力を与えてくれますが石の持ち主であるアナタのオーダーがあやふやな状態では透明・白色の天然石の回答は「無」です。
今のアナタが「何をしたいのか」があやふやで、何もかもがしっくり来ない時は透明・白色の天然石は避けて、まずアナタに元気を与えてくれる石を選んでみてはいかがでしょうか?
天然石は温度・圧力・成分の違い、気が遠くなるような時間をかけて、それぞれの石の個性を獲得します。
それは翻って天然石が持つ色は、その石が持つエネルギーを象徴していると言っても過言ではないでしょう。
天然石を選ぶ前に「今の自分」と「なりたい自分」をイメージして、それから石の種類を選ぶ。そんな風に自分にあった天然石をチョイスすることで、アナタの願望成就に石たちが力を貸してくれます。
さぁ、今のアナタに足りないもの、今のアナタが欲しいものはなんでしょうか。
その願望を叶えるために、必要な色はなんですか?