十干十二支は、それぞれ木火土金水の五行が当てはめられており「相性が良い」「相性が悪い」が東洋思想的に決められています。
例えばゲーム(特にポケモンのような)は「水は火に強い」「木は土に強い」というように相性によってダメージが異なりますが、これはもともと木火土金水に相性があるからに他なりません。
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こちらの記事にもあるように、木火土金水にはそれぞれ異なる働きがあり。それ故に、組み合わせによって「お互いを助ける」という相生(そうしょう)と「お互いを害する」という相剋(そうこく)に大まかに分類されます。
この「相生・相剋」の関係は易経や四柱推命や九星気学だけでなく、東洋医学にも大きな影響を与えており《五行の食事》などの食べ合わせや病状に対する漢方薬の処方なども、この木火土金水の相性をベースに考えているのです。
さて、今回はそんな五行を天の働き「十干」と地の働き「十二支」に分類し、それぞれの相性について詳しく解説したいと思います。
四柱推命で自分の命式を知るために必要な十干十二支に関しては下記の記事で詳しく解説していますよ!
木火土金水は、それぞれに相性があり、下記のようになるので覚えておきましょう。
「陰陽五行《木火土金水》五系統の働きと相生相剋」で詳しく五行について解説しているので、ここでは簡単に相性のおさらいを。
そして、陰が陽を生むように、木火土金水は「水→木→火→土……」というように母子関係があります。
十干十二支の相性も、ベースはこの陰陽五行の相性と母子関係があってこそ。
さらにゲームの相性バトルのように木は金に強く、土に弱い――のような「勝負関係」もあります。
ゲームの相性のように深く考えずに「強み」と「弱点」という視点で考えるとわかりやすいでしょう。
以上が木火土金水の相性・母子・勝負関係です。
ただ十干と十二支はそれぞれが含む木火土金水のバランスが、それぞれ異なるので単純に「相生」「相剋」とは語れず、関係性は複雑です。
ゲームで例えるなら「火」だけのモンスターと「火・土」のモンスターでは弱点となる「水攻撃」の効果が「倍」なのか「4倍」なのかで相手に与える影響がまったく違うようなもの。
さて、五行の相性・母子・勝負関係がわかったら次は十干十二支の微妙な相性を表す正母、偏母、正官……を覚えていきましょう。
「正母、偏母、正官……」という四柱推命の通変星(つうへんせい)でも、おなじみのワードが出てきます。
これは《十干の相性》を表しており、次のような意味を持ちます。
ちなみに上記の十干の相性に関しては《主従の関係》において、何を「主」として見るかで変わってきます。
例えば甲から見て癸は「正母」の関係ですが、乙から見た場合の「正母」は癸となります。
最初のうちは「どれとどれが正母だっけ?」と混乱しやすいので、下記の表を覚えておくことをオススメします。
十干の相性は上記の通りです。次のページでは十二支の複雑な相性についてご紹介しましょう。